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Record Details


くるり 学(まなぶ)の 牛津録
Record #: 05

Title: 「言葉の壁を乗り越えろ!」

Issued on: 2002年2月12日
Last modified: 2002年3月4日

メルマガで発行したモノを、加筆修正して、随時ここにアップしていきます。



your picture here
◎編集後記


 《本文参照》 
by Kururi
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      !!無断転載厳禁!!     
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発行者名:くるり 学 (kururi@lycos.co.uk)
マガジン名:英国留学 牛津録
発行周期:ほぼ隔週刊(不定期って申請したのに[泣])
発行人サイト:http://members.tripod.co.uk/kururi/
http://members.tripod.co.jp/kururi_m/
(C)M.Kururi, 2001-2002. All rights reserved.
このメールマガジンは『まぐまぐ』『melma!』『メルマガ天国』『Pubzine』 で発行しています。マガジンIDは以下の通りです。
(まぐまぐ: 80277)(melma!: m00055251)(メル天: 8665)(Pubzine: 16678)





SIDENOTES

※……略して、マン・ユー。なぜかいやらしい感じがするのは僕だけ?

※1…司令塔役=中田ヒデがよくやってるサッカーの1ポジション。フォーメーションによるが、良く1・5枚目と言われる先頭のすぐ後ろにつくことが多い。


  • 登場英単語:
    ディビッド・ベッカム …… David Beckham
    スパイス・ガールズ…… Spice Girls
    ポッシュ・スパイス…… Posh Spice = Victoria Beckham
    「どんなアーティストが好き?」(馴れ馴れしく)…… Who's cool in artists?



Body


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■DOMI|MINA■  くるり学 の                ■■■■
■ NVS|TIO ■          牛津録           ■■■■
■ILLV|MEA ■        oxford  record         ■■■■
■ |VVV| ■                第五録     ■■■■
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●第五録「ことばの壁を乗り越えろ!」

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   ◆Contents◆

      ショートショート
       『ことばの壁を乗り越えろ!』
        □便利な言葉
        □やっぱり「ベッカム」?

      編集後記
        □近況など
        □お知らせ

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『ことばの壁を乗り越えろ!』
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◆便利な言葉
 
  その国によって使いやすい言葉ってーのがある。例えば、日本語だと
 
 「どうも」
 
  ちょいと頭でも下げれば、なんにでも使えるし、ちょっと“はにかんで”
 見せたりすれば、応用にもなる。
 
  その他、特に外人さんに使い勝手がいい言葉って言ったら、例えば、
 
 「いいですよ」
 
 で、グッドにもバッドにも使えるし、親切な日本人は、適当に良い方にとっ
 てくれる訳だ。
 
  疲れてる時なんかに声を掛けられ、飲み会に誘われたりなんかした時な
 ど
 
 「ちょっと、いいですよ」
 
 なんて言えばガイジンなだけに遠慮してくれそうだし、ちょっとした会食
 中に、料理の味なんか訊かれて
 
 「ちょっと、いいですよ」
 
 と微笑めば、「そう?」なんて言ってニヤニヤとした顔が帰ってきそうだ。
 強引に納豆や生魚などの食べられない物を勧められた時なんかも
 
 「ちょっと、いいですよ」
 
 と困った顔でもすれば、ゲイシャにでもすり寄りそうな顔で「そう?」と
 やって来るに違いない。
 
  あと他には、ちょっとは知ってるよなと思わせられるものに
 
 「さんま」
 
 というのがある。例えば
 
 「好きなタレントは?」と聞かれたて、こう答えておけばまず失敗はない
 し、
 
 「好きな食べ物は?」と聞かれてもOKで、
 
 「好きな映画は?」と聞かれても「あなた詳しいのね」ということに……
 ならないかな。
 
 
  この国、つまりイギリスだと、日本人でも知っていて使いやすそうな物
 には
 
 「そうそう」
 
 というのがある。
 
  英語の So,So で、「まあまあ」という意味。日本人的感覚には
 重宝するし、初めて来て何て答えればいいのか困ったときにも大活躍。イ
 ギリス人も意外と使ってる。
 
 「キミ? マクドナルド好き?」「そうそう」「ま、そうだよね。アメリ
 カのだしな〜」とか
 
 「キミ? イギリスの女性好き?」「そうそう」「イケてる娘もいるし、
 ×××もいるもんな〜」とか
 
 「キミ? ○×△○□どう?」と良く分からないことを言われても、どう
 でも良さそうなことならば「そうそう」と答えておけば事足りる。やばそ
 うな時に必ず「NO」って言うのは、もちろん基本の話。
 
  でも、これじゃあ「ワターシ、この国のこと、全然シリマシェ―ン」と
 言ってるのに等しい。「さんま」に当たる言葉ってないのかな?
 
 
◆やっぱり「ベッカム」?
 
  デイヴィッド・ベッカム。
 
  イギリス・フットボールのプロリーグ最高峰「プレミア・リーグ」で活
 躍している世界的なスター選手だ。毎年、優勝候補ナンバー1のマンチェ
 スター・ユナイテッド()の司令塔役(※1)で活躍していて、パスし
 てよし、ドリブルしてよしのマルチなプレーヤーだ。ナショナル・チーム
 でも同じポジションを守っている。
  頭は短く刈り込んでいて、不精髭っぽいのをぶわっと生やし、どこから
 頭で、どこからもみ上げで、どこから髭なのか分からない。そんなイメー
 ジの人だけど、カリスマ的人気がある。もう一児のパパ。
 
 
  ある時、とあるバーかパブかクラブで飲んでて、知り合いになったばか
 りの若い男と雑談になり、そんな機会に出くわした。
  くるりとこちらを向いて、そいつが
 
 「どんなアーティストが好き?」と質問してきたのだ。僕はそれで
 
 「ベッカム」
 
  何でやねん。
 
 「ああ、奥さんの方ね。スパイス・ガールズの……」と、そいつ。
 
 「そうそう……じゃなくて、イエース・イエース! あはははは」
 
  ベッカムの奥さんは一時、(今も)大人気のイギリス・アイドル・グルー
 プ「スパイス・ガールズ」の一員で、ヨーロッパ人なら誰でも知ってるぐ
 らいの知名度の人だ。ポッシュ(スパイス)。たとえ正確な名前も覚えて
 なくても、勝手に解釈してくれた上、「それくらいは知ってるんだ」と思っ
 てもらえる。もちろん
 
 「どんなフットボール選手が好き?」
 
 「ベッカム!」
 
 が基本なんだけどね。
 
 
  そんな風にテキトーな会話も、ことばの壁を乗り越えて行くには、意外
 と重要だ。
  そうやって一緒にお酒でも飲めば、テキトーに打ち解け合って冗談の一
 つも飛ばし合い、男同士で肩組み合って酒をかっくらう。目の前のフット
 ボールゲームで“ひいき”のチームが勝とうものならハグしあうってなも
 んだ。
 
  あるとき、そんな風に打ち解けあった後、恋愛の話になった。そいつに、
 
 「どんなタイプの人が好き?」と聞き返してみたら、ちょっと“はにかんで”
 
 「ベッカム」
 
  
 
 「……え?」
 
  いや、あの、そうだったのかよ、おい。
 
 
  抱き合ってた手を素早くほどき、ワザとらしく時計を見て驚いた振り。
 テキトーな用事を思い出して、そそくさとその場を後にした。
  立ち去る僕に、そいつは満面の笑みを送ってくる。いや……
 
  そっちの壁は、ちょっと無理だよ。
 
 
 (おわり)
 
 
 
 
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◎編集後記


 どうも、発行人のくるり学(まなぶ)です。今回の話、いかがだったでしょ
うか。
 余録用に書きはじめたんですが、結構長く(冗長?)なったので、本録の方
に切り替えました。もう一個、カップリング用に同タイトルで書いてたんです
が、そちらがお目見えするのはいつになる事やら。だって、ショートショート
でネタ・オンリーなのに、この話より長いんだもの。リクエストあれば、その
二としていつか発行しますです。


□近況など

 とうとうヒラリー学期も4週を過ぎ、真中に差し掛かってしまいました。や
ばい!全然研究進んでない! 

 大体イギリスの大学は3学期制で、第一学期→クリスマス休暇→第二学期→
イースター休暇→第三学期→夏季休暇、となってまして、ここオックスフォー
ド大学では、それぞれマイケルマス・ターム、ヒラリー・ターム、トリニティ・
タームと呼ばれています。そして、一学期がそれぞれ八週間しかないんですよ
ね。そう、八週間。開講期間の方が学休期間より短いんです!

 あ〜、休みが長くてなんていい学校なんだって思うことでしょう。でもね、
1年分の授業やセミナーやトークやイベントが全てこの期間に詰まっちゃって
る訳ですよ。はっきり言って首回りません。遊んでたら、何もできなくなるし、
かと言って勉強ばかりしてたら何も味わえない。ジレンマですね。

 と言ってみても、大学院生はずっと研究なんですけどね。

 ターム前半は、ロンドンに少し遊びに行ったり、クラシックのコンサートを
見たりと楽しんでしまいまして、すっかり窮地に陥ってしまいました。け、研
究が・・・


□そして次回予告

 次号は、第六録「亀と羊と兎とハギス(仮)」です。分かる人にはすぐ分か
る、フォーマル・ディナーの話でも書こうと思ってます。第三録みたいな長い
物ではなくて、ショートショート読み切り感覚で行く予定です。ひょっとして
その前に、「ことばの壁を乗り越えろ」第二弾を発行するかも知れませんが、
取り敢えず再来週発行の予定です。お楽しみに!


 メールで質問など送って下されば、文章の中でちょこちょこ応えていこうと
思ってますので、皆さんどしどしメール下さい。個別に返信できる自信は余り
ないです(汗)。

by Kururi

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